伊藤穰一は、投資家、事業家であり、ベンチャーキャピタリスト。テクノロジーの進歩における倫理とガバナンスなどの社会問題、気候変動などの環境問題、大学や研究システムの再設計などの教育問題、について主に取り組んでいる。また、MITメディアラボ 所長、MIT Media Arts and Scienceの教授として、AI、ブロックチェーン、合成生物学など、デザイン・サイエンス・テクノロジーの研究がより良い社会作りに反映されるよう支援している。
2011年MITメディアラボ所長就任直後より、「マインドフルネス」のトレーニングを指導。仏僧Tenzin Priyadarshiと共に教鞭を取る「Principles of Awareness」のクラスでは、アウェアネス(意識)とフォーカス(集中)がクリエイティブな活動のためにいかに重要であるかについて伝える。
2017年よりアメリカ芸術科学アカデミーのメンバー。Harvard Law School(ハーバード大学 法科大学院)では客員教授として、Jonathan Zittrain教授と共に、「AIにおける倫理とガバナンス」を担当。
PureTech Health取締役会議長、The New York Times、Knight財団、MacArthur財団のボードメンバーを務めている。クリエイティブ・コモンズでは、代表や取締役会議長を務めた。共同創業した株式会社デジタルガレージでは、日本初の商業インターネット・サービス・プロバイダーとして成功。Flickr, Last fm, littleBits, Optimus Ride, FormLabs, Kickstarter, Twitter等を初めとする数々の有望ネットベンチャー企業を支援した。
2011年英オクスフォード 大学インターネット研究所より特別功労賞受賞。2013年米大学機構The New Schoolより名誉博士号(文学博士)を受位。2015年米タフツ大学より名誉博士号(文学博士)を受位。2017年米Industrial Research InstituteよりIRI Medal受賞。
慶応義塾大学SFC「インターネットと社会・ラボ」研究所主席所員。2018年同大学大学院政策・メディア研究科にて博士号(論文博士:「Practice of Change (変革論)」を取得。
2016年「9プリンシプルズ-加速する未来で勝ち残るために」(早川書房)共著。2018年より米「Wired」誌にて毎月コラムを連載中。